2文字の会話

『「上野東京ライン」に隠された数千億円規模の計画』という記事が7月13日のYahoo!ニュースで紹介されています(配信:乗りものニュース)。文字数は、943文字。

JR東日本の「上野東京ライン」(東北縦貫線)は、東京駅と上野駅の間の新設路線で、2014年度に開業予定です。これにより、宇都宮(東北)線、高崎線、常磐線が東京駅に乗り入れ、東海道線と直通運転になります。

また、このラインの新設は、今年6月に発表された、JR「田町」駅〜「品川」駅間に新設される新駅の周辺の開発にも関連があるようです。

 

上野駅といえば、東北地方から東京に来る時の終着駅で、北(東北)への玄関口といわれた時代がありました。

石川啄木の短歌に

「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聽(聴)きにゆく」があります。

停車場とは上野駅のことで、15番線ホームには、この歌碑が建っています。

啄木は盛岡出身なので、ふるさとの訛りとは盛岡弁のことでしょう。

 

日本語で一番短い会話といわれているのが、「どさ」「ゆさ」です。

これは、青森県の津軽地方の「津軽弁」で、たった2文字での会話です。

実際に聞いたわけではなく、本で読みました。

うろ覚えですが、雪に覆われた津軽地方の夕暮れの細い道に人影が2つ。すれ違いざまに「どさ」「ゆさ」と合言葉を確認しあったように投げかけて2つの影は遠ざかって行った。確か、そんな文章だったと思います。

「どさ」は「どこさ行くの?」

「ゆさ」は「湯(銭湯)へ行く」

という意味なのだそうです。

 

寒い地方では、できる限り口を開かなくて済むように言葉を短く話すといわれています。

日本に数多くある方言の中でも難解なものとされるのが津軽弁です。勘違いではすまされない医療現場では、地元出身の看護士が患者の言葉を説明することもあるそうです。

 

いつの頃からか、新幹線の駅周辺の建物がどこかで見たような類似した建物になり、地方の特色も次第に薄れてきたように感じます。それにつれて、若い世代では、方言を使う人も少なくなってきていると聞きます。

言葉は文化の象徴。地方の独自性が失われるのは残念と嘆くのは、勝手な思いなのでしょうか。

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