いろは歌と美文字

2月15日、YAHOO!ニュースBUSINESSに人気雑貨店が予測する今年のヒット商品はという記事が載っています。

流行発信ショップ「ranKing ranQueen(ランキンランキン)」(株式会社東急レクリエーション)の今年のヒット予測「2014年“コレクル”ランキング」のキーワードは、「贅沢ヘルシー」「進化系多機能」「温故知新」だそうです。

キーワードの温故知新では「おりがみレシピブック」や、いまだに多い「美文字」に憧れる人のための練習帳が品数を増やしているそうです。

物事を「いろはから教える」「いろはから習う」などと言います。

「いろは」とは俗にいう「いろはにほへと」のことで、最初の文字「いろは」を取って、初歩や基準という意味を表しています。

現在の「あいうえお」になったのは明治時代からで、江戸時代には「いろは」を仮名文字のお手本として、文字通り最初に習ったそうです。

「いろはにほへと」は、元は47文字からなる「いろは歌」です。

手習い歌には「いろは(伊呂波)歌」の他にあめつちの歌」「大為爾(たゐに)の歌などもありました。

いろは歌は、仮名を重複させずに一文字づつ使って作った、平安時代の終わり頃に流行した今様(いまよう)という七五調の歌謡だったとされています。

真言宗の学僧が使ったことから、日本の能書家「三筆」の1人で、真言宗の祖、弘法大師が作ったという説もありますが、様々な点からそれはないようです。

「いろは歌」には、仮名・漢字のあてはめ方や意味の解釈などに様々な説がありますが、一つの説で漢字を当てはめると以下のようになります。文章になるように濁点を付けています。

色(いろ)は匂(にお)へど 散(ち)りぬるを

我(わ)が世(よ)誰(たれ)ぞ 常(つね)ならむ

有為(うゐ)の奥山(おくやま)  今日越(けふこ)えて

浅(あさ)き夢見(ゆめみ)じ  酔(ゑ)ひもせず

有為は仏語で、因縁から生じる世の中のすべての物事や現象のことです。

奥山とはそうした世の中を深い山と捉えたものです。

つまり、いろは歌は、ひとことで簡単に言えば「無常観」を歌ったもののようです。

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