名字と苗字

8月16日配信(NEWS ポストセブン)のyahoo! ニュースに、『甲子園出場選手の「難読・希少名字」姓氏研究家が由来解説』という記事が掲載されています。935文字。

姓氏研究家・野球史研究家の森岡浩氏の解説で説明しています。

希少な苗字は、山口代表岩国高校の4番「二十八(つちや)」君、大阪代表大阪桐蔭高校の4番「正随(しょうずい)」君。

難読な苗字は、宮崎代表日南学園の「椨木(たぶのき)」君、熊本代表城北高校の「菓(くるみ)」君、富山代表富山商業高校の「轡田(くつわだ)」君。

来年の甲子園を見る楽しみがまた1つ増えました。

 

日本の名字は30万種類ほどあるそうです。

ところで、普段、名字や姓などと使用していますが、厳密には違いがあるようです。

 

歴史を遡ります。

初期の荘園は、奈良時代に農地の増加(=税収)を図るために墾田した土地を私有地として認めたものです。所有した土地に自分の名前を付けて「名田(みょうでん)」とし、所有主を「名主(みょうしゅ)」と呼びました。

そこから、土地に名付けられた「字名(あざな)」を家名としたものを「名字」と呼ぶようになったそうです。

近世になると、武家が台頭してきて、土地が主体ではなくなり、血縁という意味を持つ「苗」という字の「苗字」が使われ始めました。

しかし、戦後、当用漢字に「苗」の読みの「みょう」が加えられなかったことから、名字と書くのが一般的になったそうです。

 

さらに「(本)姓」とは、天皇から与えられたもので、元は、「源」や「平」など氏族の名前でした。姓を「かばね」と言う時には、氏族に与えられた地位などを表す称号を指します。七世紀以降は「真人(まひと)」「朝臣(あそみ・あそん)」などがありました。

 

たとえば、徳川家康を例にあげると、源 朝臣 徳川 次郎三郎 家康という長い名前なのですが、「氏・本姓」が源、姓(かばね)が朝臣、「名字」が徳川、「通称」が次郎三郎、「諱(いみな)・本名」が家康になるそうです。

現在の民法では、通常の名字や姓を「氏」と言い表しています。

ややこしいですね。

 

話は変わりますが、日本の名字で一番長いのは漢字五文字の「勘解由小路(かでのこうじ)」さんと、「左衛門三郎(さえもんさぶろう)」さんだそうです。(参考:『日本人の姓』佐久間英 1972年 六芸書房)

「勘解由小路」は、平安京の道の名前で氏族の名前の1つ。通りは、現在の下立売通(しもたちうりどおり)の一部にあたるそうです。

「左衛門三郎」は、御所の警護を司った左衛門府の武官になった、武家の三男の、その子供が名字にしたものだそうです。

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