小さな宇宙

3月15日のYahoo!ニュース(朝日新聞デジタル配信)に、東寺(真言宗総本山)と石清水八幡宮が合同で人類平和を願う法要を行なったことが掲載されています。

僧侶が大祓詞(おおはらえのことば)を、神職が般若心経を、共に唱えました。

明治時代の神仏分離令によって分けられたものを、「共生」の思想をもって、もう一度、神仏習合の形態にするための試みなのだそうです。

ニュースの文字数は357文字です。

般若心経は『般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)』の略称で、大乗仏教の心髄が説かれている、経典の1つです。

数え方にもよりますが本文は266文字。

これを米粒に書いているところをテレビで見たことがあります。

白髪に「TOKYO JAPAN」と書いて、1985年に極小文字世界ギネスブック公認記録保持者となったミクロ工芸家の石井岳城氏です。

米粒の面積は約15平方ミリメートル。

約300文字+フリガナも付けるというのですから尋常ではありません。

その300文字足らずに大いなる思想が込められている般若心経は、多くの宗派の読誦経典として、また写経としても多くの人に愛されています。

小さな物に書かれた言葉と言えば、村上和雄氏が、自著『生命の暗号』(サンマーク出版)の中で、自身は1ミクロンの中に書かれた約3万文字の暗号を解読したに過ぎず、重要なのは、それを書いた人がいるということだと言っています。

読んだ人と書いた人では、当然、書いた人の方が偉く、誰が書いたかというと、それはサムシンググレートとしか言いようがないと記しています。

1983年に、村上氏は高血圧を引き起こす原因となる酵素「ヒト・レニン」の遺伝子解読に成功しました。

解読=読んだ人=自分より、それをつくったサムシンググレートーー何かはわからないけれど、偉大なものーーの方が偉い、と言っているのです。

1ミクロンは、0.001ミリメートル。たった、これだけの大きさの中に3万文字もの遺伝子情報を書き込んだのはいったい誰なのでしょうか。

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